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旧交を温める 南房総 京都

今年も年の瀬を迎える季節になりました。本当に時の過ぎるのが早く感じられます。

期せずして、11月にふたつの旅行を楽しんできました。

 

 11月13・14日に千葉・南房総方面へ1泊2日。

 大学時代(前期)の友人総勢7人で連れだってレンタカーでワイワイと賑やかな旅を楽しんできました。どんな所へ行くのかは幹事役まかせ。運転も2人だけにお任せ。

船橋駅に集合、まずは鋸山へ。

 頂上からは東京湾を見降ろし、全関東を一望できる景観とのことですが。少し曇っていたのでちょっと残念。乾坤山日本寺には総高31メートル日本一との石像大仏にびっくり。  バーミヤンを思い起こさせる石窟・百尺観音があり、断崖絶壁の「地獄のぞき」を恐る恐るのぞき込みました。

 お昼は街道沿いの食堂で地元料理「なめろう」のサンガ焼きを初めて食べました。

日蓮上人のゆかりの安房小湊・誕生寺では、昔見た大映映画、長谷川一夫主演「日蓮と蒙古襲来」?の一場面、日蓮が海の巖に立ち、唱えると何やら海が二つに割れたことを思い出し、話すと、「本当かい?」「モーゼみたいだね」などにぎやかに。

 

翌日は「かつうら海中展望塔」でお魚見学。近くには浸食された海岸を利用して人工的に作った「いわしの生け簀」のあとがあちこちに。昭和30年代までに漁に使う餌として生きたイワシをいれていたとのこと。そして安房小湊で遊覧船に乗り、「鯛の浦のたい」を見に。(ここの鯛は水深10~20メートルの所に生息していて深海性回遊魚の鯛としては珍しいとのことで天然記念物に。)船上では久しぶりに海風を心地よく受けました。

 

 旅の終わりは、養老大滝へ。紅葉には時期が早かったけれど、水量たっぷりの滝にみな満足。幹事役・会計役には大変お世話になり、大いに旧交を温めた千葉・南房総の旅でした。

 

11月23日からは京都へ。 

 大学時代(後期)の二人の友人夫婦と店主夫婦6人の久しぶりの集まりでした。

(店主は訳あって6年間も学生時代を過ごしました。ただの怠け者という声もありますが。前期4年、後期2年というわけです。)

 一人は大阪、もう一人と店主は東京住まい。

京都駅から地下鉄・バスを乗り継ぎ、大阪の友人の子息が推奨する洛北・圓通寺へ

比叡山を借景にした見事な「枯山水平庭」。紅葉も盛りにありましたが、決して出しゃばらずに、1メートル60センチの高さの生け垣があり、風情のあるよい景色でした。(この景色を守るために努力されていると説明がありました)

 次に八瀬の「瑠璃光院」へ。調和のとれた見事な紅葉と庭でした。(当日夜、「報道ステーション」が放送したところです。)以前、思いがけなく訪れた場所ですが、こうしたところが随所にあるので、新しい発見があり、京都は何度行ってもいいなと思います。

 

八瀬から比叡山へはケーブル・ロープウエイで。山頂からは琵琶湖を見降ろし、遠く大阪湾まで。延暦寺では「開運の鐘」を友人が代表で撞き、それぞれの社業繁栄!?を願いました。

国宝の根本中堂をじっくり見た後は、傾斜の急な高い石段を登り「文殊菩薩楼」に。梯子同様の階段で上がり、めったに神仏を拝むことのない店主も「智慧」を授かりたいと「文殊菩薩」に珍しくお賽銭を。「オン・アラハシャ・ノウ・・・」と3回唱えてきました。(なんと現金なこと。)

 

叡山電鉄、市営バス、そして京福電鉄嵐山線で嵯峨嵐山まで健保直営の宿泊先に。

夕食を美味しくいただき、宿のカラオケに。店主は「東京のバスガール」「あヽ新撰組」を熱唱。

 

翌日は、亀岡へ行き「保津川峡下り」で紅葉を見ながら2時間近くで嵐山まで、名物湯豆腐料理を食べた後は、嵯峨野散策。おしゃべりし、写真を撮り合い、ちょっと疲れを感じながらも和気あいあいと。

 天龍寺裏の竹林を行き、祇王寺の散紅葉、宝筐院では陽に照らされて映える紅葉を堪能し、懐かしい仲間との旅もいよいよ終章へ。

 大阪の友人夫婦と再会を約束し、京都駅で別れ、新幹線で帰路につきました。

 

何だ遊んでばかりではないか。Azuki堂だよりも出ないし、やる気があるの・・・。

お叱りの声が聞こえてきそうです。

いえいえ、友人たちとの楽しい旅で英気を養いましたので(文殊菩薩にも智慧を授けていただきましたし)12月師走ならぬ、古書店主走る勢いでいきたいと思います。