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てっぱん 「売り」はなに? 原点

 今年もあとわずか数時間となりました。一年を振り返り、店主として何か「反省」をしなければと思い始めると、目の前にメモが。

 そのメモは、10月から放送が始まった、NHK朝の連続ドラマ「てっぱん」の一場面のやり取りのメモです。主人公あかり(尾道から大阪に来たので、周りの人は「おのみっちゃん」と呼んでいる)はお好み焼屋を開店したが、日が経つうちに客足が少なくなって思案している場面。そこに、あかりの祖母である初音(賄い付きの下宿屋をしており、料理が上手という設定。お好み焼屋の大家でもある。)が店に顔を出し、あかりにいうセリフがメモしてあった。

 曰く「商売に甘えは禁物」「お店屋ごっこと違う」「お好み焼屋はお好み焼で勝負しなくては」「店の<売り>は何?」と。

 あかりに向かってと同時に、店主に向けて言い放ったのではないかと、思わずエンピツを走らせていました。

 

 初音を演じるは、「緋牡丹のお竜」の藤純子ならぬ富司純子(ふじすみこ)さん。ドラマでも別格の存在感を出しております。(番組をご覧でない皆様申し訳ありません)

 

 ネット古書店開店からもうすぐ2年になる店主、初音の言ったことがずしんと響いています。ネット古書店の原点へ。

 年越しの宿題をいただきながら、新しい年を迎えます。

 

「Azuki堂だより」をご覧いただいた皆様、Azuki堂をご利用いただきました皆様ありがとうございました。よいお年を。

 

(一昨日、BS放送で、小林幸子と五木ひろしの進行で「懐かしの紅白歌合戦」をたっぷり堪能しました。お恵ちゃん(松山恵子)の「別れの入場券」、三波春夫「俵星玄蕃」など「これが紅白だよな」「今年は紅白見なくてもいいかな」と思っていましたが、そろそろはじまる時刻。やっぱり・・・・・)