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あっという間に もう2月

 はや2月になってしまいました。年が明けてあっという間に。何もしていないというわけではありませんが。あと数日で立春。うーん。

受験シーズンでもあります。今日あたりから中学入試かな。健闘を祈ります。

 

1月中旬に、古書館から「棚があいてきましたよ。」と嬉しい?連絡。「売れているのかな」と早速、補充の作業。昨年秋からの「戦後思想」「中国関連」などの特色ある棚づくりが来店のお客様に少しづつでもお目にとまりつつあればうれしいのですが。

 最近の出版事情として「新刊」の発行点数が減少しているということが報道されていました。「古書業界への影響(書籍の古書業界への供給が減少)も時間差で現われてくるのではないか」などと末端の素人?古書販売の店主も心配をするところです。

 

そんな心配を少しは吹き飛ばしてくれそうなお知らせを。

 

『 みすず書房から「東アジア人文書100」東アジア出版人会議編 刊行

20世紀後半の東アジアではどのような本が読まれ、評価を得てきたか。東アジアの出版の共有財産として、相互で翻訳出版すべき人文書100冊を、国を超えた編集者たちが協議して選び今後の世代におくる、人文書ガイドブックの初の試みである。

中国26冊、台湾・香港22冊、韓国26冊、日本26冊 計100冊

 「東アジア出版人会議」

2005年に発足した民間の団体。中国、台湾・香港・韓国・日本の編集者が自主的に参加。東アジア各地域の人文書をめぐる過去・現在・未来を基調に、各国の情報交換や共通問題のディスカッション、若手編集者の研修、共同出版構想などが実践されている。』

 

「みすず書房ニュースレター」で知りました。目次を見ると日本の26冊の中でAzuki堂が三省堂古書館の棚に並べている書籍が8点ありました。(売切れご容赦)

 

[日本]吉本隆明『共同幻想論』/石牟礼道子『苦海浄土――わが水俣病』/山口昌男『文化と両義性』/網野善彦『増補 無縁・公界・楽――日本中世の自由と平和』/鶴見俊輔『戦時期日本の精神史 一九三一―一九四五年』/藤田省三『精神史的考察』/ノーマ・フィールド『天皇の逝く国で』

 

 その他の書籍でAzuki堂に在庫があるものについては、追加補充をしていこうと思います。 

 ちなみに他の書籍は

[日本]佐藤進一『南北朝の動乱』/丸山眞男『講義録』第六冊・第七冊/石母田正『日本の古代国家』『古代国家論 第一部』/松下圭一『都市政策を考える』/廣松渉『世界の共同主観的存在構造』/宇沢弘文『自動車の社会的費用』/河合隼雄『影の現象学』/梅棹忠夫『狩猟と遊牧の世界――自然社会の進化』/西郷信綱『古典の影』/佐竹昭広『万葉集抜書』/前田愛『都市空間のなかの文学』/中井久夫『分裂病と人類』/井筒俊彦『意識と本質――精神的東洋を索めて』/白川静『字統』/二宮宏之『全体を見る眼と歴史家たち』/多木浩二『天皇の肖像』/伊谷純一郎『自然の慈悲』/市村弘正『小さなものの諸形態――精神史覚え書』/林達夫『精神史』

 

どれも読みたくなる本です。(読んだ本もあります。)

「人文書」がんばれ!

 

ではまたあっという間に3月にならないように・・・。